犬が抗うつ薬を摂取すると、セロトニン症候群という緊急事態を引き起こす可能性があります。摂取直後の対処法、危険な用量、治療法をまとめました。


このような症状が見られる場合は、今すぐ救急動物病院へお越しください。
次のいずれかに該当する場合は、自宅で様子を見ず、直ちに救急動物病院へお越しください。 • 全身性のけいれんが1回以上起きた場合 • 意識がもうろうとしている、または立ち上がれない場合 • 体温が異常に高く、激しいハァハァ呼吸が伴う場合 • 三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど)の摂取が疑われる場合 • 摂取から時間が経っておらず、大量摂取が疑われる場合(症状がなくても)


保管の習慣を変えるだけで、事故を防ぐことができます。
抗うつ剤の誤飲事故の多くは、保管時の不注意から始まります。ちょっとした習慣の変化で、ほとんどを防ぐことができます。 • 薬は鍵のかかる引き出しや薬箱に保管しましょう。 • バッグやハンドバッグは床に置かず、犬の手の届かない場所に保管しましょう。 • 薬を飲んだ後に床に落ちた錠剤は、すぐに片付けましょう。 • 訪問者が薬を持っている場合は、犬の接近を遮断しましょう。 • 家族の中に抗うつ剤を服用している方がいる場合は、その危険性を家族全員で共有しましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Hovda L.R. et al., Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion: Small Animal Toxicology, 3rd Edition, Wiley-Blackwell, 2022
[2] Schaer M. et al., Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, CRC Press, 2022
[3] Plumb D.C., Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition, Wiley-Blackwell, 2023