猫の去勢・卵巣摘出術後のホルモン変化は、生理周期の停止とともに、行動・体重・皮膚の変化を引き起こす可能性があります。正確な理解と適切な管理が必要です。



すぐに動物病院を受診する必要がある場合
術後の回復期間中に、発熱、手術部位からの出血、腫脹、食欲不振、嘔吐、下痢などが続く場合は、直ちに動物病院を受診する必要があります。正常な状態では、避妊手術の部位からは出血していませんので、手術部位が腫れたり、滲出液や悪臭が生じたり、猫が鳴き続けて苦しそうにしている場合は、感染症や合併症の可能性が考えられます。これらの症状は健康を脅かす可能性があるため、迅速な対応が不可欠です。



品種別の注意点と再発予防のコツ
避妊手術後は、食事管理が不十分だと体重増加のリスクがあります。猫のホルモン値は品種によって生理的な差が大きいことが知られており、検査や管理を行う際には品種と臨床症状を併せて考慮することが重要です。また、高齢になるほど回復や環境への適応に時間がかかる場合がありますので、術後3ヶ月以内には体重変化を細かく観察し、獣医師と連携して管理計画を立てることが大切です。再発を防ぐためには、継続的な管理習慣が不可欠です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2020
[2] Handbook on Field Veterinary Surgery, Chapter 19: Ovariohysterectomy in Canines and Felines, 2018
[3] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me, 2023