猫の胆汁酸検査は、肝機能の異常を早期に発見するための重要な検査です。肝疾患が疑われる場合には、必ず実施すべき精密な診断方法となります。



直ちに動物病院を受診する基準
猫に黄疸、激しい嘔吐、無気力、腹部膨満が見られる場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。これは肝機能が深刻に損傷している可能性を示すため、検査と治療を遅滞なく受けることが重要です。

| 項目 | 結果数値 | 正常範囲 | 疑われる状態 | 追加措置 |
|---|---|---|---|---|
| 空腹時の胆汁酸 | < 2 µmol/L | 正常(猫の基準) | 数値上昇時は肝機能異常を疑う | 食後2時間の検査を推奨 |
| 空腹後2時間 | < 10 µmol/L | 正常(猫の基準) | 10を超えると肝機能低下・短絡の可能性 | 獣医師への相談が必須 |
| 犬・猫の基準の違い | 猫の方が低い | 犬と基準が異なる | 猫は空腹時<2、食後<10 µmol/L | 種特異的な基準で評価 |
猫の胆汁酸の基準値は犬(空腹時<10、食後<15.5)より低いです。結果は獣医師の総合的な判断が必要であり、すでに黄疸がある場合は検査の意義が限定的なため、単独で診断しないでください。


品種別の注意点と再発予防
肝疾患は特定の品種に限定されるものではなく、どの猫にも発症する可能性があります。そのため、品種に関わらず定期的な検査と健康的な生活習慣を維持することが、再発予防の鍵となります。明らかな症状がなくても、定期的に肝機能をチェックし、獣医師と相談してその猫の個別の状態に合った管理計画を立てることがおすすめです。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Center SA, Erb HN, Joseph SA. Measurement of serum bile acids concentrations for diagnosis of hepatobiliary disease in cats. J Vet Intern Med. 2006;20(5):1097-1103.
[2] Bayton WA, Westgarth C, Scase T, et al. Histopathological frequency of feline hepatobiliary disease in the UK. J Small Anim Pract. 2018;59(7):404-410.
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