猫の副腎腫瘍は、ホルモン分泌の異常を引き起こす悪性または良性の腫瘍であり、早期発見が治療成功率を高める鍵となります。主な症状、診断方法、治療戦略を総合的に解説します。



すぐに動物病院を受診が必要な症状
猫が突然、激しい筋力低下、元気消失、呼吸困難、意識レベルの低下を示した場合は、直ちに動物病院を受診してください。重度の低カリウム血症や、手術後の副腎機能低下(副腎皮質機能低下症)による緊急事態である可能性があります。副腎切除術は、術中・術後の出血や副腎不全などの合併症リスクがあり、状態が急速に悪化することがあるため、早期の介入が不可欠です。



品種別の注意点と再発予防
副腎腫瘍は猫では比較的まれですが、主に中年~高齢(約5~16歳)の猫で報告されています。現時点では明確な品種・性別による好発傾向は知られていないため、年齢とともに定期的な健康診断をお勧めします。手術後もホルモン・電解質の数値と画像検査を定期的に繰り返し、再発を早期に把握することが望ましいです。薬物投与中に急激な変化が生じた場合は、直ちに獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Hosgood, G. et al. (2020) Feline Adrenal Gland Disorders: Clinical Features, Diagnosis, and Management. Journal of Feline Medicine and Surgery, 22(5), 397–408.
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition. (2022). Wiley-Blackwell.
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