アビシニアンは、進行性網膜萎縮症(PRA)が頻繁にみられる品種です。若いうちから定期的な眼科検診と遺伝子検査を行い、視力低下の進行を遅らせる必要があります。


このような変化が見られた場合は、すぐに眼科検診を受けてください。
両目の瞳孔の色が普段より白濁して見えたり、普段よく歩いていた道で壁に頭をぶつけるようなことが繰り返されたりする場合は、PRA(進行性網膜萎縮)が中期以降に進行している可能性が高いです。PRA自体は痛みを伴いませんが、白内障などの合併症を併発することもあります。可能であれば、一般的な動物病院ではなく、獣医眼科専門病院で眼底検査を受けることをお勧めします。

| 項目 | 眼底検査 | 網膜電図(ERG) | 遺伝子検査 |
|---|---|---|---|
| 確認内容 | 網膜萎縮の有無 | 光受容体の機能 | 欠陥遺伝子の保有 |
| 推奨時期 | 1歳以上で毎年 | 症状が疑われるとき | 譲渡直後に1回 |
| 麻酔の必要性 | 不要 | 必要(軽度) | 不要 |
| 予想費用帯 | 中 | 高 | 低 |
費用は病院・地域によって差があるので、事前に問い合わせてみてください
譲渡や繁殖を予定されている方は、必ずご確認ください。
アビシニアンをお迎え予定の方は、必ず親猫のPRA遺伝子検査結果(Clear/Carrier/Affected)をご確認ください。両親ともClearであれば、猫が発症するリスクは実質的になくなります。繁殖を計画されている飼い主様は、Carrier×Carrierの交配を避けてください。責任あるブリーダーは、検査結果を透明に公開しています。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Menotti-Raymond M. et al., Mutation discovered in a feline model of human congenital retinal blinding disease, Investigative Ophthalmology & Visual Science, 2010
[2] Narfström K., Hereditary progressive retinal atrophy in the Abyssinian cat, Journal of Heredity, 1983
[3] Little S., The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Elsevier, 2024