愛玩動物が交通事故に遭った際、加害者や保険会社から治療費や慰謝料を請求するまでの全体の手続きを、段階ごとに整理しました。証拠収集から合意に至るまで、必ず知っておくべきポイントをまとめました。

現場での口頭による合意は絶対に禁止されています。
加害者が「治療費を払います」と言いながら、現場で現金での示談を提案してくるケースが少なくありません。この際、示談書に署名したり、現金を受け取ったりすると、追加の治療費・手術費・慰謝料の請求ができなくなります。交通事故に遭った動物は、外見上は問題なさそうに見えても、実際には深刻な損傷を負っている可能性があります。皮膚の軽度の出血だけでは状態を判断するのは難しく、呼吸や循環器系まで含めた獣医学的な検査が不可欠です。したがって、必ず動物病院での診断と治療が終了してから示談を行ってください。現場では、連絡先と保険会社名のみを交換するようにしましょう。

| 項目 | 加害者の自動車保険 | 個人賠償責任保険 | 民事訴訟 |
|---|---|---|---|
| 請求対象 | 加害車両の対物賠償 | 加害者の日常生活賠償責任保険 | 加害者本人 |
| 処理期間 | 2〜8週間 | 3〜6週間 | 6ヶ月〜1年 |
| 慰謝料の認定 | 限定的 | ほぼ不可 | 判例上認められる |
| 治療費の限度 | 対物限度内 | 約款限度内 | 実際の損害額 |
| おすすめの状況 | 一般的な交通事故 | 歩行者の不注意による事故 | 示談決裂・死亡事故 |
2025年基準、保険会社ごとの約款によって細かい条件が変わる場合があります。

過失の割合は、このように定められています。
保護者に過失が全くないケースは稀です。首輪を着けていない場合、30~50%、横断歩道外での無断横断の場合、20~40%、夜間や車道への進入の場合、10~30%の過失が保護者に認められる可能性があります。逆に、加害車両が速度違反や信号無視をしていた場合、保護者の過失は大幅に減ります。保険会社からの最初の過失割合提示にすぐに同意せず、ブラックボックスやCCTV映像による再検討を依頼してください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Shawcross G., The Road Traffic Accident, 100 Top Consultations in Small Animal General Practice, Ch.77
[2] 민법 제750조(불법행위의 내용) 및 제763조(손해배상 청구)
[3] 자동차손해배상 보장법 제3조(자동차손해배상책임)