犬の運動量とフードの与え方を、活動強度別に1対1で照合する方法をまとめました。これは体重維持やダイエットに不可欠な基準となります。

| 項目 | 低活動(1日30分未満) | 普通(1日30~60分) | 高活動(1日60分以上+走る) |
|---|---|---|---|
| 推奨量に対する調整 | -15~20% | 基準(100%) | +15~30% |
| 活動係数(成犬) | 1.2~1.4 | 1.6~1.8 | 2.0~2.5 |
| 例:5kgの小型犬 | 約55g | 約70g | 約85g |
| 例:10kgの中型犬 | 約100g | 約125g | 約155g |
| 例:25kgの大型犬 | 約230g | 約290g | 約360g |
表のg数はカロリー密度が普通のフードを想定したおおよその例にすぎません。同じ体重・活動量でも個体差が非常に大きく、実際の必要量は大きく異なることがあり、この値は正確な計算式ではなく出発点です。袋の裏面のkcal/100g表示を必ず確認してカロリーで計算し、その後は体重・体型の変化を見ながら調整してください。

与えるドッグフードの量を調整する際に必ず確認すべきポイント
与え方を一度に大きく変えると、消化器系のトラブルを引き起こす可能性があります。現在の量から少しずつ、十分な間隔を空けてゆっくりと調整してください。調整後は、体重の変化や消化状態を注意深く観察しながら、最適な量を探っていくのが良いでしょう。また、活動量が急激に増えた日(長距離の散歩や登山など)には、普段より少し多めに与えることもできますが、翌日以降は元の量に戻す必要があります。毎日「今日はたくさん歩いたから」と増やしていると、すぐに肥満になってしまいます。

このような場合は、必ず獣医師にご相談ください。
1ヶ月以上フードの量を調整しても体重が増え続けたり、逆に運動をさせても減り続けたりする場合は、甲状腺疾患、糖尿病、クッシング症候群などの代謝疾患が疑われます。また、食欲が急に減ったり増えたりする場合は、単なる運動量の問題ではありません。獣医師による診察と血液検査で原因を特定する必要があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fascetti AJ, Delaney SJ, Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed, Chapter 8: Commercial and Home-Prepared Diets
[2] National Research Council (NRC), Nutrient Requirements of Dogs and Cats, 2006
[3] WSAVA Global Nutrition Committee, Nutritional Assessment Guidelines, 2011