犬の慢性的な再発性尿路感染症は、排尿症状が繰り返されることで苦痛を与える疾患です。飼い主さんが知っておくべき原因、症状、対処法をまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
犬が全く尿が出ない場合、排尿時に激しい痛みを示す場合、あるいは発熱・嘔吐・食欲不振を伴う場合は、直ちに動物病院へお越しください。これらは尿路閉塞や敗血症の兆候である可能性があります。迅速な治療が命を救うことになります。



| 項目 | 効果 | 準備時間 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 水分摂取の増加 | 高い | 短い | 低い |
| トイレ清掃の頻度を増やす | 中程度 | 短い | 低い |
| 特殊フードの使用 | 高い | 中程度 | 中程度 |
| 抗生物質の予防投与 | 中程度 | 長い | 高い |
抗生物質の予防投与は獣医師の指示のもとでのみ行ってください。長期使用時には耐性が生じる危険があります。
注意すべき点:抗生物質の過剰使用は禁止
抗生物質を繰り返し使用すると、細菌が耐性を獲得する可能性があります。その結果、次に感染症になった際に治療が難しくなることがあります。獣医師の指示なしに抗生物質を頻繁に与えないでください。正確な診断と治療計画が不可欠です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Feldman, E.C. (2009). Urinary tract infections. In Nelson RW, Couto CG (eds). Small Animal Internal Medicine, 4th ed. St. Louis: Mosby, pp. 624-630.
[2] Wagenlehner, F.M.E., & Naber, K.G. (2000). Hospital-acquired urinary tract infections. Journal of Hospital Infection, 46(3), 171–181.
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2022). Wiley-Blackwell. Chapter on Urinary Tract Infections in Dogs.