犬が留守番中に家具をかじったり、ドアを引っ掻くなどの破壊行動の原因と対処法をQ&A形式でまとめました。

| 項目 | 分離不安 | 退屈・探索 |
|---|---|---|
| 破壊のタイミング | 外出直後の比較的早い時間に集中 | 不在の間ずっとランダムに |
| 主な破壊場所 | 玄関・窓など出口周辺に集中 | 家全体でランダム |
| 併発する症状 | 吠える・よだれ・排泄の失敗 | ほとんどない(遊ぶように活気ある様子) |
| 帰宅時の反応 | 興奮がなかなか収まらない | すぐに落ち着く |
| 飼い主のそばでの行動 | 飼い主を頻繁について回る傾向 | 独立して行動する |
分離不安は、フラストレーション・孤立ストレス・閉じ込め不安など複数の原因が複合した問題であり、過度の愛着が必ずしも分離不安を意味するわけではありません。正確な診断には一貫した行動パターンの分析が必要なため、獣医行動学の専門医への相談をおすすめします。(参考:Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine など)

このような場合は、必ず獣医師にご相談ください。
破壊的な行動が毎日繰り返される場合、足や尾を噛むような自傷行動が見られる場合、あるいは食欲低下を伴う場合は、単なるしつけでは解決が難しいことがあります。獣医行動専門医は、行動修正プログラムと抗不安薬の処方を併用することもあります。一人で長く悩むよりも、専門家の助けを求める方が、はるかに早い解決策となります。

犬や保護施設から里親になった犬は特に注意が必要です。
犬や保護施設から迎えた犬は、分離不安になりやすい傾向があります。予防には、迎えた当初から少しずつ短時間のお留守番練習を始めるのが最も効果的です。最初から長時間一人で留守番させると、不安の癖が定着しやすくなります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Moffat, K. (Ed.). Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine. Chapter 15: Separation-Related Disorders.
[2] Bowen, J. Separation problems in the dog. In: Cave, N. & Bridges, J. (Eds.), 100 Top Consultations in Small Animal General Practice. Wiley-Blackwell, 2010.
[3] Landsberg, G., Hunthausen, W., & Ackerman, L. Veterinary Guide to Preventing Behavior Problems in Dogs and Cats. Elsevier. De Assis et al. 2020; Lund and Jørgensen 1999 cited within.