猫の心室中隔欠損症は先天性の心臓奇形で、症状が軽微な場合もありますが、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫が突然呼吸が苦しくなったり、口元が青ざめたり、倒れたりする場合は、心停止や急性心不全の兆候です。このような場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。特に小型の猫ほど症状が急速に悪化するため、早期の対応が命を救うことになります。
| 項目 | 軽症 | 中等度 | 重症 |
|---|---|---|---|
| 心音 | 軽度の摩擦音 | 明確な摩擦音 | 強い摩擦音+不規則な拍動 |
| 呼吸状態 | 正常 | 軽度の呼吸困難 | 持続的な呼吸困難 |
| 活動性 | 正常 | やや減少 | ほとんど動かない |
| 治療方針 | 定期観察 | 薬物治療の開始 | 薬物治療の強化および専門評価(手術・介入処置は限定的) |
欠損の大きさと心機能によって軽重度が決まります。獣医師が超音波で正確に評価します。猫では手術・介入治療が限られるため、症状をコントロールする内科的治療が中心となります。



注意すべき点
猫が心臓疾患を患っている場合、他の疾患の治療薬との相互作用に注意が必要です。特に鎮痛剤や抗生物質は心臓に負担をかける可能性があるため、獣医師の指示なしに薬を投与しないでください。また、猫が頻繁に咳をしたり息切れをしたりする場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2023
[2] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats, 2021
[3] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed, 2020