猫の第三眼瞼突出は、目の中に内側の瞼が飛び出しているように見えますが、ほとんどは治療可能な状態です。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに病院を受診する必要がある場合
目の赤みがひどい、涙が止まらない、目を開けられない、あるいは内側まぶたが腫れて痛みを示す場合は、すぐに動物病院を受診してください。これは感染症、角膜潰瘍、または重篤な損傷の兆候である可能性があります。放置すると視力喪失につながる恐れがあるため、早期の治療が不可欠です。



| 項目 | 適用時期 | 効果 | 副作用 |
|---|---|---|---|
| 薬物(点眼)・補助治療 | 炎症の緩和および手術前後の補助 | 補助的(単独では涙腺を整復できない) | 低い |
| 手術的整復(モーガンポケット) | 涙腺突出の標準治療 | 高い(標準治療) | 低い |
| 涙腺の切除 | できる限り避ける | 推奨されない | 高い(涙の機能低下・合併症のリスク) |
標準的な治療は、脱出した涙腺を再び元の位置に戻す手術的整復です。涙腺を切り取る切除術は合併症のリスクのためできる限り避け、治療は猫の状態と獣医師の判断によって異なります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Maggs DJ. Third eyelid. In: Maggs DJ, Miller PE, Ofri R, Slatter DH, editors. Slatter’s fundamentals of veterinary ophthalmology. 5th ed. St. Louis, MO: Elsevier; 2013. p. 151-6.
[2] Chahory S, Crasta M, Trio S, Clerc B. Three cases of prolapse of the nictitans gland in cats. Vet Ophthalmol. 2004;7(6):417–419.
[3] Dugan SJ, Severin GA, Hungerford LL, Whiteley HE, Roberts SM. Clinical and histologic evaluation of the prolapsed third eyelid gland in dogs. J Am Vet Med Assoc. 1992;201(12):1861–1867.