猫の門脈高血圧は、通常、慢性腎臓病に伴って現れる危険な合併症です。早期発見と適切な管理が重要です。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫の腹部が急激に著しく膨張したり、呼吸が苦しくなったり、過剰に涎を流したり、意識が不明瞭になったりして肝性脳症が疑われる場合は、直ちに動物病院を受診してください。これは腹水や胸水、あるいは進行した肝機能異常による緊急事態である可能性があります。合併症の管理が遅れると、状態が急速に悪化する恐れがあります。


| 項目 | 主な症状 | 対処方法 |
|---|---|---|
| 軽症 | はっきりした症状がない、または軽い食欲・元気の変化 | 画像検査で経過観察し、基礎となる肝疾患を評価します |
| 中等度 | 腹部膨満(腹水)、食欲低下、無気力 | 腹水などの合併症の対症療法、基礎疾患の管理、定期健診 |
| 重度 | ひどい腹水・呼吸困難、肝性脳症(過度のよだれ・意識レベルの低下) | 応急処置および入院、肝性脳症の管理(ラクツロース浣腸など)、集中モニタリング |
ステージは臨床的な判断基準であり、門脈圧や合併症の評価は獣医師が正確に判断します。
注意:薬を服用する際の注意点
猫の門脈高血圧では、使用可能な薬剤の選択肢が限られるため、治療は合併症の管理を中心に進められます。処方されたお薬は獣医師の指示に従って服用し、自己判断で中止したり用量を調整したりしないでください。猫が普段と違う様子を見せたら、すぐに獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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