猫がユリを食べると、即時に腎臓障害を引き起こす可能性があります。飼い主さんが必ず知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに動物病院を受診する必要がある緊急事態
猫がユリを摂取した後、嘔吐、食欲不振、尿量の異常などの症状が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。一般的に、摂取後6〜12時間で症状が現れ始めます。摂取後18時間以内に積極的な治療を開始すればするほど、予後は良好になります。乏尿や無尿により腎臓の損傷が進むと、輸液治療を行っても回復が難しくなるため、できるだけ早く治療を開始することが重要です。



| 項目 | 時間帯 | 主な症状 | 対処方法 |
|---|---|---|---|
| 初期段階 | 摂取後6〜12時間 | 嘔吐、食欲不振、無気力 | 直ちに病院を受診し治療を開始 |
| 中期段階 | 12〜18時間 | 多尿または尿量減少、脱水 | 18時間以内の積極的な輸液治療 |
| 重度段階 | 18時間以上 | 乏尿・無尿、脱水、沈うつ | 緊急輸液治療および透析の検討 |
治療の開始が遅れるほど回復の可能性は急激に低下します。摂取後18時間以内に積極的に治療すれば予後は比較的良好です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston CE. Acute renal failure caused by lily ingestion in six cats. Am Vet Med Assoc 2002;220(1):49-52.
[2] Hadley RM, Richardson JA, Gwaltney-Brant SM. A retrospective study of daylily toxicosis in cats. Vet Hum Toxicol 2003;45(1):38-9.
[3] Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion, Small Animal Toxicology, 3rd Edition. 2023.