猫の甲状腺機能亢進症の4つの治療法(薬物療法・食事療法・手術・放射性ヨウ素療法)を、効果・費用・再発率の観点から比較し、愛猫に合った選択基準と治療後のケア方法についてまとめました。

| 項目 | 薬物治療 | 療法食(Y/D) | 甲状腺摘出術 | 放射性ヨウ素 |
|---|---|---|---|---|
| 効果(ホルモンの正常化) | 95%以上(投薬中) | 82%以上(療法食のみ与えた場合) | 90%以上 | 95%以上 |
| 完治の可能性 | 不可(生涯投薬) | 不可(生涯療法食) | 可能 | 可能 |
| 再発率 | 低い(投薬中止時に再発) | 低い(療法食中止時に再発) | 5~10% | 2~5% |
| 投薬頻度 | 1日1~2回を生涯 | 専用フードのみを生涯 | 1回の手術 | 1回の注射 |
| 予想費用 | 月5,000円〜10,000円 | 月10,000円〜20,000円 | 140,000円〜290,000円 | 290,000円〜480,000円 |
| 腎臓への負担 | 調整可能 | 低い | 手術リスク | 低い |
| 麻酔の必要性 | 不要 | 不要 | 全身麻酔 | 鎮静のみ |
費用は2026年の韓国国内基準の推定値であり、病院や地域によって差があります

メチマゾールの副作用 — このような兆候が見られたら、すぐに病院へ
メチマゾールの服用を開始してから最初の3ヶ月以内に、副作用が最も現れやすい時期です。以下の兆候のいずれかが見られた場合は、直ちに投薬を中止し、獣医師に連絡してください。 - 食欲低下・嘔吐: 最も一般的な初期の副作用(5〜10%) - 皮膚のかゆみ(顔・首): 自己免疫性反応の可能性あり - 歯茎からの出血・鼻血: 血小板減少症を疑う - 黄疸・尿の色が濃くなる: 肝障害の兆候 血液検査で白血球や肝機能値に異常が見られる場合も、同様の意味を持ちます。

治療開始前の腎機能確認は必須です
甲状腺ホルモン値が高いと、腎臓への血流が増加するため、隠れていた腎不全が覆い隠されてしまいます。治療によってホルモン値が正常範囲まで低下すると、増加していた腎血流が減少し、これまで隠れていた既存の慢性腎臓病(CKD)が表面化することがあります。 そのため、治療開始の前と後で以下の検査が必ず必要です。 - SDMA・クレアチニン・BUN:腎機能の評価 - 血圧測定:甲状腺機能亢進症は全身性高血圧を伴うことがあるため、併せて確認します。高血圧がある場合は、アムロジピンで治療します。 - 心エコー:肥大型心筋症の合併有無の確認 検査を行わずに治療を始めてしまうと、隠れていた腎機能の悪化を見逃す可能性があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Mooney CT, Peterson ME. BSAVA Manual of Canine and Feline Endocrinology, 4th Edition, Chapter on Feline Hyperthyroidism, 2012
[2] Ettinger SJ, Feldman EC, Cote E. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition, Hyperthyroidism in Cats, 2017
[3] Carney HC et al., 2016 AAFP Guidelines for the Management of Feline Hyperthyroidism, Journal of Feline Medicine and Surgery, 2016