愛猫を失った後に訪れる悲しみは、正常な心理反応です。飼い主さんがよく経験する罪悪感、無気力、食欲低下などの感情や、回復方法、専門的なサポートまでをQ&A形式でまとめました。


| 項目 | 主な感情・考え | 現れる行動 |
|---|---|---|
| 第1段階 否認 | 「これが現実なのか」と信じられない | 放心状態、食事の拒否 |
| 第2段階 怒り | 「なぜ自分に」、自責と他者への恨み | 理由のない苛立ち、涙 |
| 第3段階 取り引き | 「あのとき違っていれば」の繰り返し | 過去の振り返り、後悔 |
| 第4段階 抑うつ | 「何もしたくない」という無気力 | 孤立、食欲・睡眠の低下 |
| 第5段階 受容 | 「思い出の中で生きていこう」 | 日常への復帰、追悼活動 |
Kübler-Rossモデルに基づいています。各段階は順番どおりに来るとは限らず、繰り返されることもあります。

このような状態の場合は、専門的なご相談が必要です。
以下の症状が長期間続いたり、時間が経ってもなかなか改善しない場合は、複雑性悲嘆(コンプリケーテッド・グリーフ)の可能性があります。一人で抱え込まず、メンタルヘルスの専門家のサポートを受けてください。まずは獣医師に連絡し、地域内のカウンセリング資源やペットロス支援サービスについて相談することも、良いスタートになります。 • 睡眠や食事が著しく妨げられている場合 • 職場や学校など、日常生活の機能が明らかに低下している場合 • 「自分もいなくなったらいいのに」という思いが浮かぶ場合 • 周囲と完全に孤立している場合

ペットの死別サポート — 一人だけで抱え込まずに
悲しみを一人で抱え込む必要はありません。心理カウンセラーによる個別カウンセリングを受けたり、オンラインのペットロス支援コミュニティで同じような経験をした飼い主の方々とつながったりすることもできます。まずはかかりつけの獣医師に連絡し、地域内のペットロス支援サービスについて相談してみるのも、良いスタートになります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Lindemann E. Symptomology and management of acute grief. Am J Psychiatry. 1944;101:141-148.
[2] Shear MK. Complicated grief treatment: the theory, practice and outcomes. Bereave Care. 2010;29(3):10-14.
[3] Silverstein DC, Hopper K (Eds.). Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition. Elsevier.
[4] Little S (Ed.). The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Saunders Elsevier.