猫の高血圧性網膜症は、高血圧によって引き起こされる目の疾患であり、早期発見が非常に重要です。飼い主の皆さまに知っておいていただきたい重要な情報を、Q&A形式でまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
片目だけが急に濁ったり、目の中に出血が見られたりした場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。急激な視力低下は網膜剥離などの緊急事態である可能性があり、症状が進むと回復が難しくなることがあります。特に高血圧のある猫でこのような症状が現れた場合は、一刻も早く動物病院で眼科の診察を受けることが大切です。
| 項目 | 主な症状 | 治療の方向性 | 予後 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 網膜血管の拡張 | 血圧調節を中心に | 薬物で安定化が可能 |
| 中等度 | 少量の出血、網膜浮腫 | 血圧調節+眼科薬物 | 一部回復の可能性 |
| 重度 | 網膜剥離、視力喪失 | 緊急治療が必要 | 視力回復が困難 |
段階ごとに治療のアプローチが異なるため、正確な診断が不可欠です。


治療中の注意点
血圧を調整する薬は、過剰に服用すると低血圧を引き起こす可能性があります。薬の中止や用量の調整を行う際は、必ず獣医師にご相談ください。また、高血圧の原因となる慢性疾患(腎臓病など)がある場合は、それに応じた管理も併せて行う必要があります。急な行動の変化やショック症状が見られた場合は、直ちに病院へご連絡ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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