犬の食物アレルギーの原因となる成分を避けるためのドッグフード選びの基準と、ラベルの見方をまとめました。制限成分食と加水分解食の違いについてもご紹介します。

| 項目 | 頻度 | 注意ポイント |
|---|---|---|
| 牛肉 | 非常に高い | 最もよく報告される原因 |
| 乳製品 | 高い | 牛乳・チーズのおやつを含む |
| 鶏肉 | 高い | ほとんどのフードに含まれる |
| 小麦 | 中間 | 小麦タンパクはよく報告されますが、穀物のグルテン自体はよくある原因ではありません |
| 卵 | 中間 | おやつ・手作りおやつに注意 |
| 大豆 | 中間 | 植物性タンパクの原料 |
| ラム肉 | 中間~高い | 新規タンパクとしてよく使われますが、よくあるアレルゲンの一つです |
複数の獣医学の教科書でよく報告される食物アレルゲンを基準としており、個体ごとに実際の原因は異なる場合があります

自己判断でフードを変更する前に
かゆみや下痢の原因が、必ずしも食物アレルギーとは限りません。ノミやマダニ、アトピー性皮膚炎、腸内寄生虫、膵臓の機能異常なども、同様の症状を引き起こすことがあります。病院で原因を特定せずに、単にドッグフードを次々と変えてしまうと、栄養のバランスが崩れたり、本当の原因が見逃されたりする恐れがあります。最低8週間行う排除食試験(エリミネーションダイエット)は、獣医師の指示のもとで行うことで、正確な結果が得られます。


おやつや栄養補助食品も一緒にチェックしましょう
最も多い失敗の原因は、ドッグフードだけを変えておやつはそのままにしているケースです。ジャーキー、チーズおやつ、デンタルガム、関節サプリメントの風味付け成分に至るまで、すべてタンパク質の原料を確認する必要があります。不安な場合は、切り替え期間中は処方食メーカーが出している同じタンパク質のおやつや、茹でた野菜(サツマイモ・カボチャ)のみを与えるのが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fascetti AJ, Delaney SJ. Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed — Chapter 8: Commercial and Home-Prepared Diets
[2] Ettinger SJ, Feldman EC. Textbook of Veterinary Internal Medicine — Adverse Food Reactions
[3] Hand MS et al. Small Animal Clinical Nutrition, 5th Ed — Adverse Reactions to Food