犬の肺腺癌は、肺の上皮細胞から発生する悪性腫瘍で、初期にはほとんど症状がありません。予後を左右する鍵は、早期発見と手術が可能かどうかです。


このような症状が見られる場合は、すぐに救急動物病院へお越しください。
口を開けて荒い呼吸(口腔呼吸)をしている、歯茎や舌が青白く変色している、突然倒れたり立ち上がれなくなったりしている、血が混じった咳(血痰)が出ている。これらのうち一つでも当てはまる場合は、直ちに24時間対応の動物病院を受診してください。胸腔内への体液貯留(胸水)や気胸など、生命を脅かす合併症の可能性があります。


治療後の経過観察は、必ず受けましょう。
肺腺がんは再発や転移のリスクがあるため、治療後も定期的な経過観察が不可欠です。胸部X線やCTなどの画像検査で定期的に再発・転移の有無を確認しますが、検査の間隔は腫瘍の種類や状態によって異なりますので、担当獣医師の指示に従ってください。特にCTは非常に小さな肺結節まで発見できるため、経過観察に役立ちます。症状がなくても、推奨される検査は必ず受けてください。経過観察で再発を早期に発見すればするほど、選択できる再治療の選択肢が広がります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Withrow, S.J., Vail, D.M., Page, R.L. (eds.). Withrow & MacEwen's Small Animal Clinical Oncology, 5th Ed., Chapter 27: Tumors of the Respiratory Tract. Elsevier Saunders, 2013.
[2] Kudnig, S.T., Séguin, B. (eds.). Veterinary Surgical Oncology, 2nd Ed., Pulmonary Neoplasia. Wiley-Blackwell, 2012.
[3] Nelson, R.W., Couto, C.G. Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed., Thoracic Neoplasia. Wiley-Blackwell, 2014.