猫の副腎髄質腫(クロム親和細胞腫)は、副腎髄質に発生する希少で悪性の腫瘍であり、アドレナリンとノルアドレナリンの過剰分泌により、高血圧、心拍数の増加、不安などの症状が現れます。



すぐに動物病院を受診すべき症状
猫が突然倒れたり失神したり、激しい呼吸困難を示したり、血圧が非常に高くなって目に出血が見られ視力が低下している場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。重度の高血圧は網膜出血や網膜剥離を引き起こし、失明のリスクがあります。症状は発作的に現れて消えることがあるため、異常な兆候が見られたら先送りにせず、速やかに獣医師の診察を受けることが重要です。



再発の予防と品種に関する注意点
副腎髄質腫瘍は一部で転移を起こす可能性のある腫瘍であり、報告によっては約20~50%で転移が認められることがあります。また、猫の副腎切除手術は術前後にリスクがあるため、細心の管理が必要です。そのため、治療後も定期的な検診で転移や再発の有無を確認することが重要です。猫における副腎腫瘍は稀ですが、異常な症状が見られた場合は、血圧検査と内科的な診察を通じて速やかに獣医師の評価を受けることが望ましいです。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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