猫の糖尿病について、主な症状(多尿・多飲・体重減少)からインスリン療法、低炭水化物食、家庭での血糖値管理、寛解(リミッション)の条件まで、獣医学のエビデンスに基づいてまとめました。


この症状が現れた場合は、すぐに救急病院へお越しください。
糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)は命に関わる緊急事態です。嘔吐、食欲の完全な消失、強い倦怠感、息に甘い香り(アセトンのような匂い)、呼吸異常が見られる場合は、直ちに24時間対応の動物病院へお越しください。インスリンの過剰投与により血糖値が急激に低下する低血糖ショックも緊急事態です。目が焦点を合わせられなくなったり、ふらつきやけいれんが見られた場合は、一刻も早く救急外来を受診してください。


寛解後も引き続き管理が必要です。
インスリンを使わずに血糖値が正常に保たれる寛解状態に達しても、完治したわけではありません。体重が増えたりステロイド剤を使用したりすると、糖尿病が再発する可能性があります。バーミーズ猫は遺伝的に糖尿病の発症率が高いため、寛解後もより頻繁なモニタリングが必要です。寛解後も少なくとも3〜6ヶ月ごとに血液検査を受け、低炭水化物食を継続して維持することが大切です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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