ラブラドール・リトリバーが特にかかりやすい股関節・肘関節形成不全、肥満、外耳炎などの代表的な疾患と、日常のケア方法についてまとめました。


肥満は関節疾患の最大の敵です。
ラブラドール・リトリバーは、他の犬種に比べて肥満になりやすい傾向があります。獣医栄養学の研究によると、肥満のラブラドール(約32kg)は、正常体重のラブラドール(約23kg)に比べて、血液中のIGF-I(インスリン様成長因子)濃度が有意に高く、成長ホルモン濃度が低いことが分かっています。その結果、関節軟骨の退行や骨関節炎の進行が早まる可能性があります。このように、肥満は関節軟骨に負担をかけ、骨関節炎を悪化させる主要な要因として知られています。そのため、適切な体重を維持することが関節の健康管理の鍵となります。肋骨が触りにくくなっていたり、腰のラインが見えなくなっていたりする場合は、体重管理が必要なサインです。


譲渡前に遺伝性疾患の検査結果を必ず確認してください。
ラブラドール・リトリバーをお迎えする際は、必ず親犬の股関節および肘関節の形成不全に関する検査結果をご確認ください。これらの疾患は遺伝的な要因が強く関与しているため、親犬の関節の状態が良好であれば、犬が発症するリスクも低くなります。さらに、進行性網膜萎縮症(PRA)の遺伝子検査結果も併せて確認しておくと、より安心です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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