キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、僧帽弁閉鎖不全症とシリンゴマイエリアに特にかかりやすい品種です。早期発見と定期的な健康診断が、寿命を左右する重要なポイントとなります。


このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
次のような症状が一つでも見られた場合は、緊急事態の可能性があります。昼夜を問わず、24時間対応の動物病院へお越しください。 - 舌や歯茎が青紫色に変色する(チアノーゼ) - 呼吸が急激に目立って速くなったり浅くなったりする(安静時でも続く場合) - 散歩中に失神したり倒れたりする - 夜、横になって寝られず、ずっと座ったままの状態が続く - 空気を飲み込むような「ケッ、ケッ」とした乾いた咳が持続する 僧帽弁閉鎖不全症がうっ血性心不全へと悪化すると、数時間以内に肺水腫を引き起こすこともあり、早期の対応が生死を分けることになります。
| 項目 | 初回検診時期 | 検診周期 | 主な検査 |
|---|---|---|---|
| 僧帽弁閉鎖不全症 | 中年期以前(早期開始を推奨) | 毎年1回 | 聴診+心臓超音波 |
| 脊髄空洞症 | 成犬以降 | 症状があれば直ちに | MRI |
| 膝蓋骨脱臼 | 満1歳 | 6か月~1年 | 触診+X線 |
| 眼科疾患 | 満1歳 | 毎年1回 | 角膜・水晶体の検査 |
家族歴(親犬の病歴)がある場合は、より早い時期から検診を始めるのがよいです。

キャバリアの飼い主さんが必ず覚えておきたいこと
キャバリアは「症状がなくても問題がある可能性がある犬種」です。普段は健康そうに見えていても、心エコー検査で初期の逆流がすでに発見されているケースが少なくありません。 - 中年期に入る前から定期的に心臓検査を受けてください - 心雑音の診断を受けた場合は、獣医師によるエコー評価に基づき、適切な薬物治療のタイミングを逃さないようにしてください - ブリーダーに親犬の心臓・MRI検査結果を確認するのが、最も確実な予防策です

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Ettinger SJ, Feldman EC, Cote E. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition, Chapter: Degenerative Mitral Valve Disease
[2] Rusbridge C. Chiari-like malformation and syringomyelia in the Cavalier King Charles Spaniel. Veterinary Journal, 2007
[3] BSAVA Manual of Canine and Feline Cardiorespiratory Medicine, 2nd Edition