猫の減量用フードは、一般的なフードよりもカロリーを低く抑えつつ、タンパク質は高く保つことで、筋肉を維持しながら体脂肪だけを減らすように設計された機能性食事製品です。管理のポイントとなるのは、タンパク質とカロリーのバランスです。

ダイエットを始める前に必ず確認してください。
急な断食や体重の急激な減少は、猫に致命的な肝脂質症(脂肪肝)を引き起こす可能性があります。短期間でカロリーを急激に制限して痩せさせると、肝臓に脂肪が蓄積されて肝機能が低下する恐れがあります。そのため、始める前に獣医師にBCS(体形スコア)とMCS(筋肉スコア)の評価を受け、無理な断食ではなく段階的な減量計画を立てることが安全です。目標とする減量速度や与えるカロリーは、猫の反応を見ながら獣医師と相談して調整しましょう。

| 項目 | ロイヤルカナン サティエティ | ヒルズ メタボリック | ピュリナ OM |
|---|---|---|---|
| 区分 | 療法食 | 療法食 | 療法食 |
| タンパク質(乾物量基準) | 約34% | 約38% | 約53% |
| カロリー(kcal/kg) | 約3,130 | 約3,300 | 約2,920 |
| L-カルニチン含有 | True | True | True |
| 処方の要否 | 必要 | 必要 | 必要 |
メーカー公式資料に基づいており、製品の改訂により変更される場合があります。購入前に最新のラベルを必ずご確認ください。

この症状が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
減量中に食欲低下や嘔吐、黄疸症状(白目、歯茎、皮膚が黄色くなる)が見られた場合は、脂肪肝症が進行し始めた可能性があります。3日以上ほとんど食べない場合や、1週間で体重の2%以上減少した場合は、すぐに動物病院を受診してください。決して無理に断食させず、まず獣医師の診察を受けてください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Fascetti AJ, Delaney SJ. Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed. Wiley-Blackwell, 2017. Chapter 8: Commercial and Home-Prepared Diets.
[2] Zoran DL, Buffington CA. Effects of nutrition choices and lifestyle changes on the well-being of cats. J Am Vet Med Assoc. 2011;239(5):596-606.
[3] German AJ. The growing problem of obesity in dogs and cats. J Nutr. 2006;136(7 Suppl):1940S-1946S.
[4] Witzel-Rollins A et al. Nonlinear mixed models for predicting body weight change in overweight cats during energy restriction. J Nutr Sci. 2017;6:e53.