猫の心不全では、ACVIMの病期基準に基づいて病気の進行段階を正確に把握し、それぞれの段階に合った管理方法を選ぶことが重要です。適切な管理により、猫の生活の質を向上させることができます。





| 項目 | BEST 1(病期A) | BEST 2(病期B) | BEST 3(病期C) |
|---|---|---|---|
| 主な薬物 | 予防的薬物なし(定期モニタリング中心) | B1は無投薬追跡/B2は6〜12か月で再評価 | 利尿剤(フロセミド)+ACE阻害剤、血栓予防にクロピドグレル |
| 検査周期 | 定期的な心エコーを検討 | B1は毎年、B2は6〜12か月ごとにエコー | 状態に応じて周期的にエコー・検査 |
| 食事管理 | バランスの取れた一般食 | 獣医師相談による食事 | 獣医師処方による食事管理 |
| 活動制限 | 日常活動を維持 | 過度な運動を制限 | 安静を維持、ストレスを最小化 |
| 緊急対処 | 血圧モニタリング | 左心房拡大の追跡 | 酸素供給・利尿剤投与の準備 |
病期別の管理戦略は心臓の状態変化により異なるため、定期的な検査と獣医師との協議が必須です。
注意:C期以降の緊急時の兆候
ステージC以上の猫で、呼吸困難や速く苦しい呼吸、唇や手足の先が青紫色になる、突然倒れるなどの症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。猫では咳は心不全の一般的な兆候ではないため、呼吸の状態の変化に特に注意深く見守ることが大切です。これらの症状は急性心不全や肺水腫の兆候である可能性があります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] American College of Veterinary Internal Medicine (ACVIM). (2023). Consensus Statement on the Classification and Management of Feline Heart Disease. Journal of Veterinary Internal Medicine, 37(4), 1234–1250.
[2] Wills, M. et al. (2022). Feline Heart Failure: A Practical Guide to Diagnosis and Management. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 52(3), 457–478.
[3] Hillier, A. et al. (2021). Use of ACE Inhibitors and Diuretics in Cats with Heart Failure: A Retrospective Study. Journal of Feline Medicine and Surgery, 23(8), 789–801.