獣医学的根拠に基づき、抜け毛が極めて少ない猫7品種を比較・整理しました。品種ごとの特徴、お手入れ方法、アレルギーに関する注意点まで、一目で確認できます。

里親になる前に必ず確認してください
ご家族にアレルギーの方がいらっしゃる場合は、里親になる前に必ず体験訪問を行ってください。同じ品種でも個体によってアレルギーを引き起こすタンパク質の分泌量には違いがあります。ブリーダーや保護施設で30分以上一緒に過ごし、その後の反応を確認するのが最も確実な方法です。



| 項目 | スフィンクス | デボンレックス | コーニッシュレックス | ロシアンブルー | ベンガル | シャム | バーミーズ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 毛のタイプ | ほぼ無毛 | 短い巻き毛 | 下毛のみ | 密なダブルコート | 短い短毛 | 短いシングルコート | 短いシングルコート |
| 抜け毛 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| ブラッシング | 不要 | 週1回 | 週1回 | 週1~2回 | 週1回 | 週1回 | 週1回 |
| 入浴 | 週1~2回 | 月1回 | 月1回 | 必要時 | 必要時 | 必要時 | 必要時 |
| 特別なケア | 皮膚の皮脂管理・入浴が必須 | 皮膚が敏感なので注意 | 特記事項なし | 特記事項なし | 特記事項なし | 特記事項なし | 特記事項なし |
個体ごとに差がある場合があります。参考としてご活用ください。
個体差を必ず考慮してください。
同じ品種でも、個体によって抜け毛の程度やアレルギーを引き起こすレベルは異なります。健康状態、ストレス、食事内容によって毛並みの状態が変わることもあります。特に猫に見られる異常な抜け毛は、単なる換毛期ではなく、外部寄生虫、細菌やカビ(皮膚糸状菌)の感染、アレルギー性皮膚炎、または過度な舐めによる自己損傷などが原因である可能性があります。皮膚に発赤や過剰な脱毛、局所的な脱毛が見られる場合は、病的な皮膚疾患の恐れがありますので、獣医師による診察を受けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Jackson HA, Marsella R (eds), BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed, BSAVA, 2021
[2] Bonnet B et al., An update on molecular cat allergens: Fel d 1 and what else?, Allergy Asthma Clin Immunol 14:10, 2018
[3] Older CE et al., The feline cutaneous and oral microbiota are influenced by breed and environment, PLoS One 14, e0220463, 2019