車に乗ると泣いたり嘔吐したりする猫のための、恐怖心や乗り物の酔いへの対処法をまとめました。キャリーの選び方から乗り物の酔いの薬の処方、移動のトレーニング方法まで、獣医学の根拠に基づいてご説明します。


このような症状の場合は、すぐに動物病院へお越しください。
呼吸が荒くなる状態が10分以上続く場合、繰り返す嘔吐により脱水症状(歯茎が乾燥してネバネバしている)が見られる場合、あるいは移動から1時間経過しても元気がなく餌を食べない場合は、直ちに動物病院を受診してください。単なる乗り物酔いではなく、他の健康上の問題が隠れている可能性があります。

| 項目 | ソフトタイプ(布製) | ハードタイプ(プラスチック) | バックパックタイプ |
|---|---|---|---|
| 振動の吸収 | 一部吸収される | そのまま伝わる | 普通 |
| 視覚刺激の遮断 | ブランケットをかけやすい | 難しい | 密閉できる |
| 上部カバーの開放 | ほとんど可能 | 可能な製品もある | 不可 |
| 病院での診察のしやすさ | 非常に良い | 普通 | 低い |
| 洗浄のしやすさ | 普通 | 非常に簡単 | 普通 |
| おすすめの対象 | 恐怖・乗り物酔いの両方 | 脱走の心配が強い猫 | 短距離の外出 |
| おすすめ順位 | 1位 | 2位 | 状況による |
恐怖・乗り物酔いの両方を考えると、上部カバーが取り外せるソフトキャリーが最も有利です。

人間用の薬は絶対に使用しないでください。
市販の人間用酔い止め薬や鎮静剤を、勝手に猫に与えてはいけません。猫は薬物の代謝経路が人間と異なり、中毒や呼吸抑制などの深刻な副作用を引き起こす可能性があります。必ず動物病院で処方された動物用医薬品のみを使用してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Herron ME, Horwitz DF. Veterinary Guide to Preventing Behavior Problems in Dogs and Cats. Wiley, 2024.
[2] Little SE. The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier, 2022.
[3] Bowen J, Heath S. A Professional's Guide to Feline Behaviour: Understanding, Improving and Resolving Problems. CABI, 2023.
[4] Rodan I, Heath S. Feline Behavioral Health and Welfare: Prevention and Treatment. Elsevier, 2015.