黒いつぶつぶが次々と現れる猫の顎ニキビは、毛嚢炎に進行する前にケアが必要です。獣医皮膚科のガイドラインに基づき、安全なクレンザー5種類を比較しました。


| 項目 | 1. ドゥース S3 カーミングフォーム | 2. マラセチック ウェットワイプ | 3. トリズクロ4 パッド | 4. ベテリシン プラス スプレー | 5. デルモセント PYOclean フォーム |
|---|---|---|---|---|---|
| 主要成分 | オフィアセル(ライラック-アイビーの茎) | クロルヘキシジン2%+ケトコナゾール | クロルヘキシジン4% | 次亜塩素酸(HOCl) | クロルヘキシジン+クリマバック |
| 使用段階 | 初期・予防 | 初期~中期 | 中期~毛包炎の疑い | 敏感・傷を伴う | 再発の多い慢性 |
| 剤型 | フォーム(すすぎ不要) | パッド/ティッシュ | パッド | スプレー | フォーム |
| 猫への安全性 | safe | safe | safe | safe(刺激が少ない) | safe |
| 推奨頻度 | 週2~3回 | 週3~4回 | 週2~3回 | 必要時1日1~2回 | 週2回 |
濃度・表記はメーカーのラベルに基づいており、実際の処方は獣医師の診療後に決めます。

このようなクレンザーや習慣は避けてください
人間のフォームクレンザー、アルコール入り化粧水用コットン、香料入りウェットティッシュは使用しないでください。人間用の製品は、猫が舐めやすい顎の部位に刺激や接触性皮膚炎を引き起こす可能性があります。また、高濃度の過酸化ベンゾイル製品は猫に刺激接触性皮膚炎を引き起こす可能性があるため、BSAVAの教科書でも猫には高濃度(2〜3%超)の使用を避けるよう明記されています。過酸化ベンゾイルは乾燥感の強い成分ですので、使用後の保湿をしっかりと行うことが望ましいです。さらに、綿棒でニキビを潰す行為は、毛嚢を破損させて深い毛嚢炎(癰・膿疱)へと悪化させる恐れがあるため、絶対に避けてください。

このような場合はクレンザーの代わりに病院へ
次のような症状が一つでも見られる場合は、洗浄ケアの段階ではなく、処方薬が必要な段階です。①顎が腫れて、押すと痛みを示す場合 ②黄色い膿や血が混じった滲出液が出る場合 ③1~2週間洗浄ケアを続けたのに、むしろ悪化する場合 ④発熱や食欲低下が伴う場合。このような場合は細菌培養検査や細胞検査が必要で、全身性の抗生物質または抗真菌薬の処方が優先されます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Jackson HA, Marsella R (eds). BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition. Chapter 21: An approach to superficial and deep pyoderma
[2] Little SE. The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Saunders, 2020. Feline dermatology section
[3] Morris DO et al., Screening of Staphylococcus aureus, Staphylococcus intermedius, and Staphylococcus schleiferi isolates obtained from small companion animals, 2006