BAER検査は、犬の聴力を客観的に測定できる唯一の検査です。先天性の難聴が疑われる場合は、必ず受診してください。


| 項目 | 行動観察 | BAER検査 |
|---|---|---|
| 両側の難聴の検知 | 可能 | 可能 |
| 片側の難聴の検知 | False | True |
| 客観性 | 主観的 | 客観的な波形記録 |
| 繁殖犬のスクリーニング | 不適合 | 専門的な神経検査基準を適用 |
| 所要時間 | 数日~数週間の観察 | 短時間で完了 |
BAER検査は片側性の難聴まで客観的に区別できるため、行動観察だけでは代替できない精密な神経検査です。
このような場合は必ず検査を受けてください。
以下のいずれかに該当する場合は、獣医神経科でのBAER検査を強くお勧めします。 - ダックスフンド、ジャック・ラッセル・テリアなど、先天性感音難聴のリスクが高い品種であり、かつ検査履歴がない場合 - 白色またはマーブル柄の毛色で、聴力に懸念がある場合 - 親犬のどちらかが難聴であるか、難聴の既往歴がある場合 - 両耳の反応に差があるような行動が見られる場合 - 繁殖目的で迎えた犬である場合

検査費用と受診可能な施設
BAER検査は専用機器と神経科専門医が必要であるため、すべての動物病院で受けられるわけではありません。主に大学付属の動物病院や二次診療の神経科専門病院で実施されています。事前に電話でBAER検査装置の保有状況と予約可能な日程を必ず確認してから来院してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Strain, G.M., Deafness in Dogs and Cats, CABI, 2011
[2] Ettinger, S.J. et al., Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th ed., 2017
[3] Platt, S. & Olby, N., BSAVA Manual of Canine and Feline Neurology, 4th ed., 2013