猫が突然トイレを拒否する行動の原因・症状・診断・治療法と家庭での管理法を、獣医学資料に基づいてまとめました。


このような症状の場合は、すぐに救急動物病院へお越しください。
オス猫がトイレを頻繁に行き来しながら、尿が出にくい、あるいは全く出ない場合は、尿道閉塞の可能性があります。オス猫は尿道の直径が細いため閉塞のリスクが高く、尿道閉塞は短時間で命を脅かす緊急事態です。閉塞が進むと、高カリウム血症、重度の窒素血症、徐脈および循環不全を引き起こすことがあります。血尿、排尿時の悲鳴、硬く膨張して圧迫しても凹まない膀胱、無気力や食欲不振が伴う場合は、直ちに動物病院の救急外来を受診してください。


多猫世帯における再発防止の注意点
多頭飼いの家庭では、縄張り争いが主な原因となります。トイレを複数の場所に分散して設置し、それぞれの猫が邪魔されずに使える環境を整えることが大切です。避けるような行動が繰り返される場合は、行動医学に詳しい獣医師に相談することをお勧めします。ストレス軽減のため、フェロモンディフューザーの使用や隠れ家の設置も有効です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Overall KL. Chapter 13: Feline Elimination Disorders. In: Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine. 2003.
[2] Little SE (Ed.). Chapter 16: Behavioral Problems. In: The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier. 2012.