ヒルズz/d、ロイヤルカナンHP、ピュリナHAの3つの加水分解処方食について、タンパク質の分子量・成分・適用ケースをひと目で比較できるようにまとめました。食事除去試験を開始する前に、飼い主さんが必ず確認しておきたい重要な違いを整理しました。

| 項目 | Hill's z/d | Royal Canin HP | Purina HA |
|---|---|---|---|
| 主なタンパク質原料 | 加水分解チキンレバー | 加水分解大豆 | 加水分解大豆 |
| 平均分子量 | 3,000ダルトン以下 | 1万ダルトン以下 | 1万ダルトン以下 |
| 粗タンパク質含有量 | 18%以上 | 20%以上 | 21%以上 |
| 粗脂肪含有量 | 13.5% | 20% | 12% |
| カロリー(100g) | 約370kcal | 約395kcal | 約352kcal |
| 推奨ケース | 除去食試験・高感受性 | 広範囲の食物アレルギー | 脂肪制限を伴う場合 |
数値は2025年基準のメーカー公式ガイドに基づく値です。実際の処方は獣医師の判断を優先します。

食事除去試験は、8週間以上、100%単一成分のドッグフードで
加水分解処方食の効果を最大限に引き出すためには、他の食物をいかに厳格に遮断できるかが鍵となります。8週間は、処方食以外の通常のオヤツ、ガム、歯磨き剤、サプリメントなど、すべてを中止する必要があります。そうすることで、本当のアレルギー原因が明確になります。人間用食品へのわずか1回の暴露でも、試験を最初からやり直す理由となります。


獣医師の処方箋が必要な理由
この3製品は韓国では「処方食」に分類されており、一般的なペットショップやオンラインモールでの自由な購入が制限される場合があります。飼い主さんのご判断だけで、生涯の主食として長期的に与え続けると微量栄養素のバランスが崩れる可能性があるため、定期的な血液検査で確認するのが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fascetti AJ, Delaney SJ. Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed. Wiley-Blackwell, Chapter 8: Commercial and Home-Prepared Diets
[2] Hand MS et al. Small Animal Clinical Nutrition, 5th Ed. Mark Morris Institute, Chapter 31: Adverse Reactions to Food
[3] Olivry T, Mueller RS. Critically appraised topic on adverse food reactions of companion animals. BMC Veterinary Research, 2017