抜け毛の少ないシングルコートの犬の品種7種を比較し、品種ごとの特徴・お手入れ方法・注意すべき皮膚疾患までまとめました。



| 項目 | プードル | ビション・フリーゼ | マルチーズ | ヨークシャー・テリア | シュナウザー | シーズー | ハバニーズ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 平均体重 | 3~30kg | 3~5kg | 2~3kg | 2~3kg | 5~9kg | 4~7kg | 3~6kg |
| 抜け毛の程度 | 非常に少ない | 非常に少ない | 少ない | 少ない | 少ない | 少ない~普通 | 非常に少ない |
| トリミング頻度 | 4~6週 | 4~6週 | 4~6週 | 6~8週 | 6~8週 | 4~6週 | 6~8週 |
| 運動要求量 | 中~高い | 中程度 | 低い | 低い | 中程度 | 低い | 中程度 |
| 毛質の特徴 | 巻き毛のシングルコート | 巻き毛のダブルコート | 直毛のシングルコート | 直毛のシングルコート | ワイヤーコートのダブルコート | 直毛のダブルコート | ウェーブのシングルコート |
体重は品種標準が基準であり、個体差がある場合があります。プードルはトイ~スタンダードまでサイズの差が大きいです。
「低刺激犬=アレルギー安全」というのは誤解です。
「低アレルギー性」と言っても、アレルギーが全くないわけではありません。アレルギーの原因となるのは、毛そのものよりも、唾液・皮脂・フケに含まれるタンパク質です。抜け毛が少ないと、アレルゲンが空気中に広がる量は減りますが、完全に遮断されるわけではありません。アレルギーが強い方は、里親になる前にその品種と直接触れてテストしてみる方が安全です。

犬種別の皮膚疾患について、事前に知っておきましょう
プードルは、鼻の周囲の色素が薄くなる後天性鼻腔特発性低色素沈着症が比較的多く見られる犬種の一つです。ラブラドール・レトリバー、シベリアン・ハスキー、サモエド、ジャーマン・シェパードなどでも報告されている皮膚の変化ですが、通常は健康に大きな問題を引き起こすことはありません。ただし、鼻の色素変化が目立つ場合は、他の疾患と区別するために一度獣医師に相談することをお勧めします。マルチーズは、ラサ・アプソ、ペキニーズ、ポメラニアン、プードル、ヨークシャー・テリアなどとともに、ワクチン注射部位血管炎にかかりやすい小型犬の犬種です。予防接種後に注射部位に脱毛、結節、潰瘍などの異常反応が見られた場合は、必ず獣医師に連絡してください。ミニチュア・シュナウザーも、獣医皮膚科学において犬種別の皮膚疾患の素因が認められている犬種の一つですので、皮膚の状態を定期的に確認し、異常が見られた場合は早期に検査を受けることが重要です。皮膚の異常が見られた場合は、すべての犬種において早期に獣医師に相談するのが最も安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Hnilica KA, Patterson AP. Small Animal Dermatology: A Color Atlas and Therapeutic Guide, 4th Ed. Elsevier, 2017
[2] Jackson HA, Marsella R. BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed. BSAVA, 2021
[3] Miller WH, Griffin CE, Campbell KL. Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 7th Ed. Elsevier, 2013