犬用の糖尿病治療食は、食後の血糖値の急激な上昇を防ぐために炭水化物含有量を低く抑え、食物繊維を増やして吸収速度を調整した医療用フードです。本当に重要なのは、フードを替えるだけで糖尿病が治るわけではないという点です。

| 項目 | ロイヤルカナン グライコバランス | ヒルズ w/d | ピュリナ DCO | スペシフィック CED-DM | フォルツァ10 ダイアベティック |
|---|---|---|---|---|---|
| 炭水化物(NFE) | 約32% | 約38% | 約35% | 約30% | 約28% |
| 総繊維質 | 約12% | 約17% | 約10% | 約9% | 約8% |
| 粗タンパク | 約33% | 約19% | 約27% | 約25% | 約28% |
| 体重管理の同時対応 | True | True | True | False | False |
| 価格帯(2kg基準) | 約4. | 約4. | 約4. | 約5. | 約5. |
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処方食だけでは糖尿病は治りません
犬の糖尿病では、インスリン治療が基本となります。処方食はインスリンの効果を安定させるための補助的な手段であり、単独で治療を行うものではありません。餌を変更した場合、1~2週間以内にインスリンの用量を再調整する必要がありますので、処方食の変更前後には必ず担当の獣医師と日程を調整し、血糖曲線を再測定してください。

このような犬の場合は、処方食を開始する前に追加検査が必要です。
膵炎の既往歴、慢性腎不全、クッシング症候群、または甲状腺機能低下症を併発している糖尿病の犬では、療法食の選択基準が異なります。単なる糖尿病用フードをすぐに与える前に、血液検査で膵臓酵素と腎臓の数値をまず確認することが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fascetti AJ, Delaney SJ. Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed. Wiley-Blackwell, 2024
[2] Hand MS et al. Small Animal Clinical Nutrition, 5th Ed — Chapter 29: Diabetes Mellitus
[3] Nelson RW. Canine Diabetes Mellitus. Ettinger's Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed